| 入れ歯を新しくすると、はじめはなんとなく違和感があります。舌がなめらかに動かず、モノを食べることだけでなく、発音がおかしいのでは?と不安になったりします。上手に発音できるようになるには、モノを噛むときと同じでやはりそれなりの時間と訓練が必要なのです。
そこで新しく入れ歯を入れたときの発音トレーニングについてお話してみましょう。
発音をする場合も、舌・唇・頬などといったクチの中の各組織の調和が大切です。それぞれがうまく働かなくてはスムーズに発音できません。しかしクチにとっては入れ歯は巨大な異物ですから、それぞれの組織の働きは、最初からそうすんなりとはいきません。あせらずに発音トレーニングをくり返しましょう!訓練をくり返せば、入れ歯のまわりの組織がいつのまにかなじんで、上手に発音できるようになります。
ここでは、入れ歯を入れると特に発音しにくくなる音をあげてみます。
● サ行・タ行の音
上あごに入れ歯を入れると、サ行やタ行の発音がしにくくなりますが、これは上あごの内側を厚ぼったい義歯床が覆ってしまうためです。上あごの内側と舌との連携プレーがうまくいかなくなるのです。ただし、入れ歯の床が金属の場合は、とても薄く丈夫に仕上がるので、サ行やタ行の発音もしやすく違和感もほとんどありません。
●ナ行・ラ行の音
一方、下あごに入れ歯を入れると、ナ行やラ行など舌を巻いてする発音がしにくくなります。なぜなら下あごに張りついた義歯床が舌の動きなどを邪魔するせいで、舌がうまく丸まってくれないからです。
入れ歯を入れてから1〜2週間くらいは自分の発音をよく聞いてみることにしましょう。そして、発音しにくい音をチェックしておきます。家族や友人にも聞いてもらって、発音がおかしくないかチェックしてもらうのもよいでしょう。
そうして、不思議な音をくり返し発声練習するのです。トレーニングのときは少しだけ力を入れるようにすると、発声に関係する筋肉の訓練になって効果的です。モノを噛む練習のときと同じで、発声練習も2週間くらいでコツが分かってきますから、安心してトレーニングを続けてください。
最後にもうひとつ、噛む練習と発音練習と同時に、クチを大きく開け閉めするトレーニングをオススメします。そうやってクチの筋肉をやわらかくしておくことが、入れ歯に早く慣れるコツなのです。
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